山や海を眺めて働きたい
季節の移ろいを感じて暮らしたい
そう考えたことありませんか?
今から10年以上も前東京でコンサルタントとして働いていたくますけは
空調の効いた室内で夏でも汗をかくことがなく
陽の光に当たることもなく
パソコン上に映し出されている数字とにらめっこの日々
ふと顔を上げて同僚や先輩の姿を見た時に
定年までこれを続けるのかなあと疑問に感じていました
残業代フル支給だった夢のようなコンサルを辞め
目指した職業がインタープリター!
大自然を仕事場にして12年です・パソコンの前にいる仕事から、200人の学生の前で喋る仕事に。
・国連の仕事をしていたのが、ザリガニ釣りに。
・そして年収は軽く半分に…。— くますけ|ハンモックでコミュニティづくり (@kumasuke902) December 24, 2019
ボクの場合は、ホールアース自然学校という偶然良い求人に巡りあえて
コンクリートジャングルから大自然に転職
インタープリターの道に進むことができましたが、
いざ自然の中で働きたいと思っても、どういった仕事があるか分かりませんよね?
自然の中で働くと検索した場合真っ先に出てくるのは
リゾート地のホテル勤務や、農家(農業生産法人)など
くますけは、大学時代にホテルでアルバイトしたときに
あまりの人間関係ギスギスだったのがトラウマでホテル業は選択肢から除外。
農家は、今でこそクリエイティブで楽しい仕事に思えるけれど
当時の僕には辛い仕事の代名詞のように見え選択肢に入ってきませんでした
といった具合に当時の僕と同じように自然の中で働きたいけれども
①リゾート地でない普通の田舎で暮らすことを希望していて
②たくさんの人と触れ合いながら交流しながら仕事をしたいと考えてる人には
インタープリターという仕事は適職ですよ!
Contents
インタープリターは通訳という意味
インタープリターは、自然界で起きていることを人間の言葉に通訳します。
人には見えないモノを、見える形(言葉や体験)にして伝えるのが仕事です。
例えば、自然にはものすごい価値があるわけですが、
見ることができないので、あまり実感できません。
「見えないけど、ある」といったものを、
実際に目に見える草花や、動物など通じて伝えるのが仕事です。
自然と人とのつなぎ役とも言われています。
さて、さっそくインタープリターが活動する業界を紹介していきます。
まずは大きく3つにわけてみました。
これをまた細分化して、合計5つにして紹介していきます。

アカデミック系① 国立公園、博物館、自然の家の職員
インタープリターの仕事のど真ん中といえば、国立公園のレンジャーです。
もともとインタープリターはアメリカの国立公園のレンジャーが
始まりだと言われていますので、インタープリターらしい活動ができます。
所轄の環境省に求人も出ていますね。
また、博物館の学芸員もアカデミック系です。
公共性が高いという点で、少年自然の家の職員もこの枠に入れています。
どの現場も、調査、研究や管理がメインで、
来訪者に案内するインタープリターとしての業務は
それほど多くない印象です。
気になるお給料ですが、公務員の給与水準に合わせられていることがほとんど。
非常勤扱いになることもあるので、公務員と同等かそれより少ないでしょう。
アカデミック系② 環境保護、保全のNPO/財団法人
環境保護や保全を行う団体の職員としてインタープリターをする人も多いです。
団体の多くはNPOや財団法人で、そこに就職するのが近道です。
日本自然保護協会
自然観察指導員の育成を行う団体。職員としてお客様の前に立つ意外にも、ボランティアのコーディネートや、調査研究、企業との連携など、幅広く活動できる。
日本野鳥の会
先ほど紹介したレンジャーは、実際の所属は日本野鳥の会だったりします。環境省から委託を受けた日本野鳥の会の職員が、国立公園などでレンジャーとして活躍しています。
WWF
インタープリターとして人前に立つ機会は少なそうですが、こういった環境保護を行う団体もこの枠ですね。
これらの団体は有名ですし、安定しているので、給与も安定していますね。
ただ、実際のところ小さなNPOがほとんどですので。
みなさん、本当に苦労しています…笑
レジャー系① アウトドア業者
例えば世界遺産の土地でトレッキングツアーをしたり
川でカヌー体験をしたり、大自然を肌で感じるツアーを提供してくれる人たちもインタープリターです。
アカデミック系よりも実際にお客様の前に立つ機会が多いです。
運営しているのは株式会社だったり、観光協会だったりさまざまです。
人気のある観光地の会社であれば、景気が良さそうな印象です。
実際のところ、天気に左右されますし、体が資本の仕事になるので
ガイドとして長く続ける人は少ないです。
レジャー系② ツアーを企画する旅行代理店
自然体験ツアーを企画する旅行代理店です。
インタープリターとは程遠そうですが、ツアーに同行する添乗員も立派なインタープリターです。
バスガイドさんも、見えないものを見える形で伝えてくれていますよね。
旅行代理店の社員なので、自然の中にいる機会は少ないですが、
おそらくこれらの中で一番稼げてると思います。
ソーシャル系 地域活性/復興ツーリズム
大きな災害にあった土地で、その事実を風化させないために
語り部の方たちが活動していますが、それもまさしくインタープリターです。
また地域おこし協力隊も、地域に起きていることを
何かしらの事業を通じて伝えているインタープリターといえます。
地域おこし協力隊の給与は決まってるので、どの地域でもだいたい一緒です。
インタープリターの活動の幅は広い
このように紹介してきた通り
レンジャーや、自然ガイドのような日々森の中にいて
体験ツアーを提供するインタープリターもいれば、
調査研究をメインにしたり、ツアーの企画を練ったりと、
自然の中にいないインタープリターももちろん存在します。
あなたのこれまでのキャリアや、これから生かしたい能力に合った
インタープリターの道を選んでくださいね。
工夫次第でいろんな伝え方ができるクリエイティブな仕事ですよ!