それではさっそく
体験型コンテンツ(イベント、ワークショップ)に欠かせない
9のポイントを紹介していきます
とその前に
そもそも何で体験型コンテンツが必要なのか?
はこちらをご覧ください

あと、
体験型コンテンツを提供するのにインタープリターの視点があるといいですよ
インタープリターは田舎で重宝するスキルですよ
というのはこちら

あと、このポイントを知っておくと良い人は
休日にイベントを企画してる人
社内研修の担当になってしまった人
ワークショップ開催してるけど手応えがイマイチな人
以前「内容がつまらない」と言われてしまったことがある人
に効果的です。
覚えておいて損のない情報なので
このシリーズ(長くなりますが)しっかり読み込んでくださいね!
まず大枠から
1時間のプログラムにしても
一泊二日のキャンプにしても
大まかな構成は
- 導入
- 本体
- まとめ
の三つに分かれています
小説、コラム、新聞記事といった文章や
動画、映画、ドラマといった動画も
- 導入
- 本体
- まとめ
で構成されています
イベントも同じです
導入では、はじめましての挨拶や
会場の説明、どういった内容のイベントか、
そしてワクワクしながら参加できるような
様々な仕掛けをしていく時間です
本体は、そのイベントのメインディッシュです
多くの参加者はここを目的に行ってきているので
抜かりのないようにしましょう
まとめは、そのイベントを体験と体験型コンテンツをわける重要な時間です
ここで手を抜くと、単なる体験に成り下がってしまいます
それでは各項目について詳しく説明をしていきたいと思います
この記事は導入編です
導入部分で押さえておきたい項目は、①あいさつ、②今日の流れ、③アイスブレイクの3つです。
あいさつ
あいさつはどんなイベントでも欠かせないですよね?
授業の始まりに「起立・礼・着席」がありますし、
式典の始まりに「開会の言葉」は必ずあります。
テレビ番組だって「オープニング」があるでしょう?
これらは「おーい!始まりますよ!」を
参加者全員にお知らせする大切な時間です
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もしこの時間を省いてしまうと
あれ始まってたの?
一体今日は何をするの?
と参加者を迷子にさせてしまいます
イベントのしょっぱなから迷子を発生させてしまうと
あとあと大変です
この時間で押さえておきたい項目を以下にまとめました
全て実施する必要はありませんが
気にかけておきたいものです
やること | 詳細 | アドバイス |
声がけ | 開会の前から会場にいて、参加者に声をかけます。 | 参加者、主催者ともに緊張をほぐせます。 どう言ったことに期待しているか/不安を感じているかが聞きだせるといいですね。 |
あいさつ | 開会のあいさつ 名前、所属 元気よく、はきはきと 身だしなみも整えて 清潔感大切です マスクは外す 司会進行役と代表の2名まで 内容は簡潔に |
主催者と参加者が出会う初めての場です。 第一印象を作る場面です。ここでコケれば、あとコケます。 |
会場案内 * | トイレの場所 非常口 空調の調節 照明の調節 席を変えたいなどご要望 |
初めての場所で参加者は緊張しています。どこに何があるのかを事前にお伝えしましょう。 いつ災害が起きるかわからないので、スムーズな避難のためにも事前に非常口の箇所や誰の指示に従うかを伝えておくと良いでしょう。 |
写真撮影 * | 写真撮ります 動画撮ります HP、SNSに使用します 報告書に使用します 不都合な人はスタッフまで |
撮影OKでも掲載NGだったり、さまざまです。配慮することで快く協力してもらえます。 参加者が白目むいてる瞬間の写真を使ったりしないで、これなら掲載しても喜んでもらえるな!って写真を選ぶようにします。 |
飲食・喫煙 * | 飲食の可否 喫煙場所の案内 |
飲食NGの会場もありますし、汚されては困る物がある場合は事前に伝えておくとトラブルを防げます。 |
子ども・赤ちゃん * | 子連れ可否 あたたかく見守りましょうと言っておく |
子どもが走り回っても、泣きわめいても、会場にいて良いのか?それとも席を外してほしいのか? 主催者側である程度規範を作っておくとクレームを防げます。 「赤ちゃんいますがウェルカムです。多少ぐずってもあたたかい目で見守りましょうね〜」と言っておくだけで、お母さんは安心しますし、ぐずり声が苦手な人対策にもなります。 |
【 *印は、書面でお渡しすれば口頭での説明を省略できます】
人前に立つと緊張しちゃって
何を話していいかわからなくなってしまうこともしばしば
対策としてあらかじめ書面にできるものは書面にして
「詳しくは読んでくださいね」で済ませてもいいですし
なんなら、あいさつ文も書面にしておいて
当日は読み上げるだけでもいいですよ。
アナウンサーのように流れるような
あいさつなんてしなくていいんです
カミカミでOK
今日のながれ
今日のながれとは、
そのイベントがどんな進行で進んでいくのかを
事前にお伝えする時間です
初めて訪れる町に行ったら、まず地図が欲しいですよね
自分がどこにいるのか、
どこに進むのか、
どんな町がひろがっているのか
自分がどのあたりにいるかを把握したいものです
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今日のながれは、そのイベントの「地図」を示す時間だと思ってください
やること | 詳細 | アドバイス |
ねらいの確認 | イベントの目的を説明 | イベントの告知文を間違って認識して参加している可能性があります。 終わってから「そんなはずじゃなかった」と言われる前に確認しておきます。 |
手に入るモノ・コト | お帰りの際に手に入るのは何かを明示 | クラフトづくりの場合は何が何個持ち帰れるのか。ノウハウの場合は、どういったことがわかるのか。 ねらいの確認同様「思ってたんと違う」を防ぐ効果があります。 |
スケジュール* | 時間配分を説明 | 何時まで講義が続くのか、休憩があるのか、途中で抜けられるのか。など、スケジュールが事前にわかっていると安心してイベントに集中してもらえます。 内容を詰め込みすぎてタイトなイベントの場合、スケジュールを伝えておくと、参加者も気にしてくれてスムーズな進行に協力してもらえます。 |
【 *印は、書面でお渡ししたり、大きく印刷して会場に貼っておけば口頭での説明を省略できます】
アイスブレイク
アイスブレイクはその場の緊張をほぐし和やかな雰囲気を作ります
アイスブレイクで検索をするとネタ集が出てくるので参考にしてみてください
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アイスブレイクは、そのネタの選択が重要です
対象者に合ったネタでないと、
滑って逆に緊張(アイス)を増やしてしまうことも…
だいぶ慣れが必要なので、気を付けたいポイントを書いておきますね
やること | 詳細 | アドバイス |
運動量 | 座ったままできるか 立たないとできないか 動きがあるか |
子どもは動きがあってゲーム性の高いアクティビティを好みます。 一方、大人は動きが少ない方が好まれます。 その後の活動内容に合わせて動作の大きい小さいは選びましょう。 |
時間 | サクッと テンポよく |
全然盛り上がってないのに長々とつづくアイスブレイクは苦痛です。 あくまで緊張をほぐすための時間なので、テンポよくいきましょう。 |
身体接触 | 他者との接触はあるか | 大人も子どもも、身体接触のあるアクティビティはアイスブレイクとしては不向きです。 あったとしてもせいぜい握手程度でしょう。 |
めんどくささ | やらされ感がないか 参加者が慣れてて飽きてないか 内容そのものがめんどくさくないか |
ルールが難解だとめんどくさくて参加してもらえません。 簡単でつい参加したくなるアクティビティを選びましょう |
アイスブレイクを実施するタイミングは
あいさつの前でも大丈夫です
子どもの場合
座ってよく聞いてもらいたい場面の前に
ガス抜きとしてアクティビティを挟むと良い場合もあります
大人の場合
一人一言ずつお話しいただくだけでも
十分アイスブレイクになりますので
ゲームをしなければいけないわけではありません
現場の様子を見ながら判断してください
さあ次からがメインディッシュです
とここまでが
お料理でいうところの前菜です
これからがメインディッシュ(本体)に入ります
参加者の多くはこのメインディッシュを楽しみに参加していますので
この導入部分はテンポよく進めていきましょう
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だからといって導入を省くことはできません
イベント実施にあたって大切な情報提供もありますし
硬い言い方をすれば規範作りの時間です
また、これから行われるプログラムの魅力を伝えることで
イベントに参加する期待を高めることができます
こうした目的を理解しながら
うまく導入の時間のデザインをしてください
(続く)