2足|自然あそびプロデューサー

自然学校というキャリアを考えよう

全国に3,696校もある「自然学校」
ボクも、その自然学校に8年間在籍したのだけれど
いざ、卒業(←自然学校では退職を卒業と呼んでいる)してみると

「なんて、大事なこと教わってこなかったんだ〜!」

と絶望したのです。

それが「キャリア」

自然学校スタッフになるという、
人とは違った道を進んでしまったのだから、
それなりのキャリアを築いていかないといけない。

でも、なにも考えてなかった…。
いや、考えていたけど、世間とはズレていたことに気づけなかった。

ボクのそんな苦い経験から
自分が3〜5年目の時に知っておきたかった知識や経験を
当時の自分に教えてあげるつもりで書いていきます。

想像してみよう。60歳の自分

日々の業務にてんやわんやしていることと思います。
草刈り、施設整備、企画書、報告書、SNSもやれって言われた?
週末の主催に人は集まらない?
チラシまきにいかないとね。

でね、質問です。

「60歳になっても、同じことしてるつもり?」

いや〜、さすがにこんなことはしてないでしょ。
せめて、席はあの辺に座ってて、地元の議員なんかと知り合いになって
外部の講演会なんかにバンバン出てると….

って思うの?ホントにそれがやりたいこと??

60歳は遠すぎるかもしれない。じゃあ10年後は?
40歳でしょ。結婚してるかもしれない。
子どももできてるかもしれない。
この田舎で子育てしていくかもしれない。

もしかすると引っ越すかもしれないよね?

いや!この田舎で暮らしていくって決心したから残るん…だ!

ほら、ちょっと、つっかえない?

よーく考えよう。
自分の未来のこと。

親になってできるようになったこと。親になって失ったこと。

ボクが「あ、もう、ダメだ。若さが枯れた。」と悟ったのは
ある夏のキャンプの時。

その1泊2日キャンプの担当スタッフは3人。全員30代。
圧倒的に経験豊かなスタッフがそろってて、安定感バツグン。
ボクも子どもが生まれたのもあって、
子どもの扱い(特に病気、ケガ)は、数年前の自分とは段違い。
だって、家じゃ毎日ウンチも見てるし、ゲロも余裕。

もちろん、他のスタッフも経験積んで
いろんなことに挑戦できる環境になってる。
慣れもあって、キャンプ後にぐったり倒れこむなんてこともなくなった。
日替わりプログラムみたいに、キャンプがまわせちゃう。

でも、俯瞰して見ると、まるでスタッフ全員が「親」みたいになってない?
子どもたちは、親元を離れて、ハメを外しにキャンプに来てるのに、
「あー、あぶないあぶない」
「ほら、ちょっと」
「手伝って〜」
って親じゃん?

ちょうど、そこに高校生のボランティアがヘルプで入ってくれていた。
子どもたちをおんぶして駆けまわったり、
テントの中でゴソゴソなにか話してたり。

参加している男子にとっては、
ちょっと刺激的な悪いことを知ってる、カッコイイお兄さん。
女子にとっては、ドキドキしちゃう手身近なジャニーズ。

あ、かなわない…

ボクはその時そう確信した。

確か、3年前の自分はそれができてた。
キャンプのねらいとか、キャンプの収入とか、
危険予知とかもなんにも知らなかったし、
アレルギーのことも知らなかった
ただただ子どもと、一緒に遊んでた。
あの高校生のように。

ボクが悟ったのは、
どんなに自分が諸々のこと忘れて、あの高校生と同じようにふるまっても
あと持って5年。
実際、親となってしまうと、滲み出てくる「親らしさ」は隠せない。
自分の若さの賞味期限が切れはじめている。

ましてや、そんな期限切れスタッフが3人も集まったキャンプなんて
子どもたちにとって面白いはずがない。
お父さんお母さんと一緒にキャンプ来てるようなもんだ。
「早く寝ろー」よりも「悪い話」を教えてくれるキャンプのほうが断然面白い。
おじさん(またはおばさん)はせいぜい、キャンプに1人いれば十分だ。

自分が身を引くべき時が来た…

自然学校というキャリアを考えよう
ABOUT ME
くますけ
好きを仕事にして10年。自然ガイド、ハンモック作家、写真家など10足のわらじを履いて暮らしています。