8足|地域コーディネーター

田舎の働き方と、都市の働き方は違うので、理解が必要です。

ボクは今、この求人↓のためにせっせとマガジンを書いています。

私の専門性は、その職場で活かせますか?は無意味

先日、移住相談会に出席したところ、こんな質問を受けました。

私は、マーケティングで10年やってきていて、
その専門性で、地域の役に立てますが、そういう仕事ないんですか?

ボクの答えは

もちろん必要な専門性だし、むしろこのような田舎ではブルーオーシャン。
一人勝ちできるでしょう。
でも、マーケティング以外の仕事もしないと生活にならないですよ。
この田舎に、今あなたが東京で果たしているような質の高い仕事はそんなには眠っていません。きっと「こんなの新人がやるレベル」な仕事を片手間でこなし、「こんなの俺の専門じゃないレベル」の仕事も請け負っていくことになると思います。

質問者は「?」な表情でお帰りになってしまったのですが、大切なのでここで解説しておきたいと思います。

都市は分業

都市は、たくさんの人であふれています。「働きたい、働きたい」という人がたくさんいる社会です。こういった労働者がたくさんいる社会では、業務を細分化して、分業制にして、それぞれの仕事のクオリティを最大にまで上げてもらうことで、より高い収益を上げることができます。

この相談者さんは、分業化された業務のひとつ「マーケティング」に特化していらっしゃいました。

しかし、マーケティングは一連の業務のなかの一部でしかありません。デザイナーがいて、製造者がいて、流通があって、販売する人がいて。たくさんの人との協力によって商品が売れるのです。
都市は、こういったたくさんの人の協力を得やすい環境なので、分業制が成り立ちます。

田舎は百姓文化

お百姓さんは、100の仕事ができるから百姓と呼ばれるそうです。
お米作りの全てを担うだけでなく、地域の水路の管理や、お隣の屋根の補修、倒れそうな木があれば切りに行くし、地域のおばあちゃんが行方不明になれば探しに行きます。
そして、それらの仕事をぴっちり、しっかりこなします。

「俺は、水路掃除だけするわ~」なんて専門職は存在しません。一人でなんでもやる。一人がなんでもやらないと回らないのが田舎なのです。

え、それって農家さんだけの話しでしょう?

いいえ。農家さんに限らず、金融も、出版も、医療もどんな分野でも、この図式は変わりません。守備範囲が広い人ほど田舎では重宝され、守備範囲が広い会社ほど頼りにされます。

こういった違いを認識せずに、移住してしまうと痛い目に遭います。

都市で培った専門性を、田舎で発揮するには

では、田舎ではどのような働き方をすればいいのでしょうか。

ボクは業界にとらわれず、田舎の課題と「かけ算」していくのが良いと考えています。

前述のマーケティングの人なら

・高齢化×マーケティング
・耕作放棄地×マーケティング
・公共交通不足×マーケティング

といった具合です。

そして次が大切です。そのかけ算で出てきたアイディアを、あなたが実行に移すのです。

田舎でよくお見かけするのは、「俺は良いアイディアたくさん持ってる。実行に移してくれる人がいないんだ」とふんぞり返っているおじさんです。こういったおじさんは、リタイアしてヒマな人か、コンサルです。

都市では、そのアイディアを面白がって実行に移してくれる人に巡り合えるかもしれませんが、田舎ではそんな奇跡は起きません。

あなたが実行に移し、あなた一人で全て完結させましょう。
一人がさすがに無理な場合は、同じ志を持つ数人の仲間がいるといいです。何十人も必要ありません。ほんの数人でいいのです。

こういった都市との違いを理解しておくと、田舎ライフは楽しいですよ。

ABOUT ME
くますけ
好きを仕事にして10年。自然ガイド、ハンモック作家、写真家など10足のわらじを履いて暮らしています。