
今年は夏と秋に原っぱシアターを開催しました。
夏は400名、秋は350名と、人口1万2千人の町にしたら
「激混み」と言えるほどの盛況を博したイベントになりました。
この成功は、ひとえに数名のキーパーソンの活躍のおかげなのですが、ボクとしては裏方に徹しながらも心がけていたことがあるので書き残しておきたいと思います。
地域の子どもに楽しい記憶を残してほしい
この原っぱシアターは誰のためにやったかと言うと、地域の子どものためです。この町も、ほかの町と同じく子どもの数が減っていて、子ども向けの地域の行事は軒並み息切れ気味です。
実際、休日に過ごす場所と言えば、家族で行くショッピングセンターや、近隣のレジャー施設です。そのどちらもこの町にはないので、楽しい記憶が町外で育まれることになります。
地域で過ごす時間が極端に減り、その土地への愛着が薄れてしまったら、成人してからの就職先や居住地を町外に移す人が多いことはうなずけます。
実際、ボクがそうだったように。
今、人口流失に悩む地域は「この町にいるのがつまらない」と住民から評価されていることに気づくべきです。
逆に「この町で過ごす日々が楽しい」と感じてもらえていれば、人は出て行きません。今、地域に必要なのは住民を楽しませるレジャーの提供なのです。
そこでボクたちは、広大な芝生広場という立地を生かして原っぱシアターを企画しました。
優秀なメンバーへの絶大なる信頼
開催に際して、ボクたちは実行委員会を発足させました。
地元の企業に協賛を募り、資金を集めました。
だけれども、開催に向けた会議は1回もありませんでした。メンバーが優秀なので、それぞれの持ち場を完璧に守ってくれ、進捗についてもfacebookグループで共有でき、何の問題もありませんでした。
ボクがこのイベントで唯一心がけたのはこの部分でした。
①実行委員会の規模はコンパクトにする
②長い会議はしない
①の実行委員会の規模をコンパクトにするのは、フリーライダー(タダ乗り)を省くためです。フリーライダーは大して役に立たないくせに、口出ししてきたりイベント開催において邪魔者になります。なので、なるべく少人数で運営するように心がけました。
メンバーが限定されてくれば、役割分担も明確です。やらなきゃいけないことは、我々のだれかがやらなきゃいけないのが明確。これがやたらと人数が増えてしまうと、やらなきゃきけないことを、誰がやったらいいのかわからなくなるので、スピード感ががくんと落ちてしまいます。
②長い会議は、ボク自身が嫌いなので、長い会議はおろか短い会議すらなかったです。リーダーシップの取れるメンバーがそろえば最低限の情報共有だけで、みんな動けるんです。その情報共有はfacebookグループ上で行いました。写真も載せられるし、未読既読もわかるし、記事を見逃していても過去にさかのぼりやすい。イベント開催に、会議は不要です。
田舎は田舎の広報戦術がある
田舎でももちろんネットは繋がります。だけど、広報ツールとして戦力にはなりません。
ボクの活動している地域では、やっぱり紙媒体が強いです。チラシ、回覧板、新聞などです。
スーパーでチラシが置いてあり、回覧板で同じチラシが回覧され、新聞のイベント欄に掲載されていて初めて「イベントやるんだね」と認識されます。どれか1つの情報源では「知らなかった」で済まされてしまうのです。
まとめ
以上が、イベント運営でボクが心がけたことでした。
参加する人と、運営する人を第一に考えています。イベントに直接関係する人を大切にすることがイベント運営で一番大切なことなのだと思います。