こちらの記事でも紹介したように
インタープリターが活躍できる仕事の範囲はとても広いです

インタープリターは必ずしも自然ガイドにならないと
できない仕事ではなく
インタープリター的視点を生かせる場面はたくさんあります。
特に求人数が乏しい田舎でも、
あなたらしい働き方が可能になるので、ぜひインタープリター的視点を手に入れてくださいね。
インタープリターの王道は対面的
インタープリターを大きく分けると「対面(人に会う系)」と「展示(人に会わない系)」の2種類があります。

対面系インタープリターの代表格は、自然ガイドや語り部さんのように
お客様の前に立って、おしゃべりをする方たちです。
自然体験活動上級指導者/NEALインストラクター養成事業、担当科目が終了。気落ち良いメンバーにたくさんの刺激をいただきました!皆さん、明日の修了試験まで頑張ってください!カツラの甘い香りとカラマツの美しい黄葉も応援しています! #自然体験活動 #環境教育 #NEAL #インタープリテーション pic.twitter.com/acVxQG18UK
— 増田 直広 (@Masuyan_n) November 3, 2019
3.11 ~あの日から8年~
明日から来週12日(火)まで、東日本大震災についてお送りします。1日目は、宮城県石巻市で中山美香リポーターが取材。
津波で家に閉じ込められ9日後に救出された高校生。いま24歳になった彼は、「語り部」として活動を始めていました。
9時ごろ~放送です。#スッキリ pic.twitter.com/nNmQeBQYrU
— 日本テレビ スッキリ (@ntv_sukkiri) March 6, 2019
他にも、地域の達人と言われるおじいちゃんやおばあちゃんも含まれますし、
学校の先生や、産地直売所の店員さんも立派なインタープリターです。
なぜ直売所の店員さんがインタープリターなの?
たくさんの野菜や、中には見慣れない野菜がある直売所で
その季節の旬や、美味しい食べ方、農家さんの思いなどを代弁してくれる
店員さんがいます。
彼らがしているのは立派なインタープリテーションなんですよ。
展示で伝える方法だってある
インタープリターは常にだれかの前に立ってコミュニケーションをとるタイプだけではありません。
例えば博物館は、展示品を通して自然の豊かさを伝えてくれています。
ここは観客が触って体感できるハンズオン展示の老舗。体験型の科学と芸術の展示で、科学を知識だけでなく体験によって理解することを重視しています。ぼくたちも日本でワークショップを展開するに当たり、参考にしました。 pic.twitter.com/lyCujlZLAk
— 中村伊知哉 (@ichiyanakamura) August 20, 2017
7/22
八ヶ岳自然教室その4
八ヶ岳自然ふれあいセンターです。 pic.twitter.com/HHgbMJCoVZ— 武蔵村山市立第一小学校 (@m_murayama_01s) July 22, 2019
今日は午後からお出掛け!
たまたまネットで見つけた田貫湖ふれあい自然塾ってとこ行ってきたんだけど、なかなか良かった😇 pic.twitter.com/gwv1URZukc— mai ◡̈ (@MAI_style) July 14, 2019
解説文や、ジオラマを見て「そうだったのか!」と納得したこともあるでしょう?
これは、博物館の職員さんが展示品を通してインタープリテーションをしているのです。
他にも公園に立っているサインも、展示系なインタープリターです。
田舎でガラ空き路線はその中間!
田舎でインタープリターとして活動するなら
対面系と展示系の中間を狙うのがオススメです。
実は、そのポジションはガラ空きですよ!
対面系インタープリターは、人に語れるだけの技術や経歴が必要なので
昨日や今日でとれるポジションじゃありません。
そして展示系インタープリターも、結局は博物館の職員や学芸員の立場なので狭き門です。
では、その「中間」と言うとどんな仕事になるのでしょうか?
まず1つは編集者です。
地域で起きている出来事を独自の切り口で記事や、SNSで紹介していく仕事です。
ローカル紙の記者みたいなイメージですが、新聞記者も狭き門なので
自分でメディアを作ってしまうのが一番手っ取り早いですよ。
そもそも田舎の情報誌といったらホットペッパーくらいしかないので
住民に有益な情報サイトが作れたら、その分野でまるっと存在感を出せます。
手前味噌ですが、ボクはイチカイタイムズという、
栃木県市貝町限定の地元密着フリーペーパーの編集長を務めていました。

地域に起きているコトを、
記事や写真で伝えようとする
インタープリターの視点があったおかげで
できたプロジェクトでした。
2つめはコーディネーターです。
このポジションもほとんどの田舎でガラ空きです。
(田舎はおろか、都会でもガラ空きですけどね)
具体的には、地域の人と人をつなぐ「おせっかいさん」や
地域でキラリと輝く人たちを集めてイベントを開催できる「イベント屋さん」です。
都会でも、マンションの住民同士をつなぐために
夕食会を開催したりしてくれる人いますよね?
あんな感じのポジションは、核家族化が日本の隅々にまで浸透した現代で
とても必要とされています。
ファシリテーターやプロデューサーと呼ばれることあります。
彼らがやっていることは、誰かの言葉にならない想いを伝えたり
その場が持つ魅力をイベントの形にして表現したりしているので
とてもインタープリター的です。
インタープリターは田舎で最強のスキル
ボクは田舎で最強のスキルはインタープリターと考えています。
\自然にまつわる何でも屋さん/
このスキルを獲得すれば
自然のあるところなら
どこでも仕事ができるようになります!
最強っすよ。ホールアース自然学校
実習生募集中https://t.co/fRuyy5CcDj#東京仕事百貨— くますけ|ハンモックでコミュニティづくり (@kumasuke902) January 6, 2020
インタープリターは、自然の持つ(言葉にならない)魅力を
言葉や、体験にして伝えるのが王道ですが、
展示物や本にして伝えることだってできます。
地域の口下手だけど素晴らしい技を持った
おじいちゃんの(言葉にならない)想いを
いろいろな形で表現できるのがインタープリターです。
インタープリターは、
ガイドでもあり、
編集者でもあり、
コーディネーターでもあるのです。
言葉にならない数々の資源は
田舎にはたくさん眠っています。
さあ、インタープリター的視点を持って
田舎で活動をはじめてみませんか?