8足|地域コーディネーター

憧れの古民家暮らし。現実をちょっとお伝えしておきます。

移住相談会に行くと、決まって
「古民家ないですか?古民家、こみんか、コミンカ~!!」
と、古民家暮らしに憧れる方に出会います。

ボク自身も古民家暮らしに憧れた時期があるので、盛り上がる気持ちはよくわかりますが、現実をちょっとお伝えしておきますね。

古民家それぞれ

古民家と言っても、築100年以上の古民家か、築30~40年代の古民家かで全然変わるんですけど、空いていて、借りやすいのは後者のほうです。
築100年レベルのは、もう文化財なので、出会えてラッキー。貸してもらえるのは夢のまた夢と思っててください。

まず寒いからね

おそらく多くの方が憧れる、文化財レベルの古民家は本当に寒いですからね。室内の気温が、屋外と一緒どころか時間によっては寒い場合もあるほどです。断熱材の入ってない住宅はかなり寒いです。
そして暖房費は激増。家賃は安くても、ランニングコストが悪いお宅なのです。

ボロいからね

加えて古民家なので、ボロいですよ。
漏水したり、漏電したり、ネズミやムササビやいろんな生き物が住んでる場合も珍しくありません。
困るのは「ヘビ」「ムカデ」なんかが、家の中を右往左往していること。自分が起きているときにだけ行動しててくれたらいいですが、寝てるときに顔の上をサワサワサワサワするってことも、普通にありますので。

貸したがらないからね

いいのいいの。全部覚悟の上だから。
っていうか、地域活性化のために引っ越してあげるっていうのに、なんで喜んで貸してくれないの?

なんて言ってくる人もいて、びっくりしましたが、考えてください。今でこそ人は住んでいないけれど、そこは思い出もつまった「自宅」であって、家族・親戚の記憶に残る大切な場所なんです。そもそも家も土地も「不動産」だから資産ですよね。

そんな場所を「はいはい。どうぞ。」って誰にでも貸せませんよね?ましてや「住んでやるぞ、喜べ!」なんて言ってくる人には、なおさら貸せない。

借主と貸主のこのあたりのミスマッチが、古民家界隈に蔓延しています。ボクとしては、どちらかというと借主の勉強不足が原因と見てますので、古民家に憧れを抱いている皆さんは、はやる気持ちを抑えて、現実を見てもらえたらと思います。

ABOUT ME
くますけ
好きを仕事にして10年。自然ガイド、ハンモック作家、写真家など10足のわらじを履いて暮らしています。