
家庭のたのしいマネー教室とは?
社会に出て約20年。大学卒業後→営業→コンサル→自然ガイドとさまざまな職業を経験してきたけど、大学ではもちろんその後のキャリアの中でも教えてもらえなかった「マネー」のこと。
毎日仕事をしているのに、知らなかったお金の稼ぎ方。
毎日購買行動しているのに、知らなかったお金の使い方。
ボクのムスメ(現在6歳)が、社会に出るときに
少なくともこれは知っておいた方がいいぞ!
というのを、家庭の中でたのしく教えていくのが
「家庭のたのしいマネー教室」です。
登場人物紹介
マナイタ(40歳)
アリスのパパ。お金は「そりゃあたくさんあったらいい」と思っているけど手元はスッカラカン。稼ぎよりも、社会貢献や夢を重視。年収半分になっても「地球のために!」と転職。自然ガイドになっちゃった。性格は楽天家。
アリス(6歳)
マナイタのムスメ。この春から小学校。心配性で慎重な性格。これからお小遣いをもらえるらしいけど、まだ使ったことはない。お年玉をもらっても、別にうれしくともなんともないレゴとダンスが好きな女の子。
序章 メルカリを共同出店するよ!
アリスは保育園から帰ってきて、いつのものようにレゴで遊んでいました。
暗くなってパパが帰ってきて
と言ってきました。
マナイタは手先が器用で、ハンモックを作って売っています。ハンモックを作る際に出てくる半端をメルカリで販売しているのですが、その商品管理や梱包作業を一緒にやろうと提案してきたのです。
アリスは、マナイタが言っていることがよくわかりませんでした。しかし、

マナイタが床に広げたのは、いろんな色のヒモでした。
アリスは、このヒモでマナイタがハンモックを作っていることは知っていました。ハンモックに揺られるのが大好きだったし、一緒に作ったこともあるからです。
アリスは几帳面な性格なので、そんな作業はお手の物です。ささっと色ごとにわけて、かぞえ始めました。マナイタは、それを紙に書き残しています。
アリスはペンを取って書いていきました。ヒモの色と、その個数を。

この表が完成して
マナイタとの契約
マナイタはこれらのヒモを3本セットにして500円で売ると言っています。
アリスは、在庫表を作るために色に分けたり、数を数えたり、その情報を紙に書いたりと働いてくれたので、売れたお金の一部をもらえることになりました。
マナイタとアリスの間で交わされた契約はこの通りです。
売り上げー(メルカリ手数料+送料)=利益
利益×10%=アリスの取り分
アリスはすっかり嬉しくなりました。
やったあ、お金がいっぱいもらえるみたい!
アリスは、すっかり大金持ちの気分でした。