8足|地域コーディネーター

「中の人」が地域で必要とされている

いろんなところの「中の人」をしています

ボクは今日現在で6つのFBページの「中の人」、4つのホームページの「中の人」、1つのフリーペーパーの「中の人」をしています。中の人というのは「管理者」と読み替えてもらってもいいかもしれません。
更新頻度の少ないページも多いし、素人感満載なので、恥ずかしいところもあるのですが、それでもこれらを管理していることで、その団体のみなさんから感謝してもらっていて、うれしい限りです。

「盛らない」で伝えるって大切

ボクが情報を発信する上で大切にしていることは「盛らない」こと。
人の感情をあおったり、極端に誇張したりせず、起きてることをそのままに伝えるようにしています。

例えば「盛った」情報というのは、賞味期限が極端に短いです。一時期に注目を集められるので、それはそれで効果が高いのかもしれないけど、来週には忘れられてる。
ボクが目指しているのは賞味期限の長い情報発信です。どちらかというと記録にちかいもので、起きたことを起きたままに残しています。それが効果を発揮し始めるのは数年たった頃。
読者に信頼してもらいたいので「こんな活動をして10年経ちました」と書きたい場合に、それを裏付ける客観的証拠がないとなかなか信じてもらえません。

そんな時に、10年前から続けているブログがあれば立派な証拠になります。10年間継続してきた実績を信頼してもらえて、あらたな仕事につながる可能性がぐっと増すのです。

ボクの場合、2011年~2015年の間に更新していたこのブログは財産です。

Uターンで茨城に戻ってきたときに「自然ガイドしてました」と言ってもなかなか仕事内容をイメージしてもらえなかったのですが、そんな時に「こんなことができる」「ちゃんとした人」であることを自分に代わって明らかにしてくれる証明書となっています。

「なかったこと」になってしまうのは悲しい

ボクが管理しているページは、地域の小さな団体がほとんどです。
ちょっと町の外に出たら「なにそれ?」と言われてしまうくらい、小さな小さな団体で、潰す気になったら、簡単にプチっと「なかったこと」にできてしまうレベルです。

ボクはその「なかったこと」にされてしまうことが悲しいし、せっかく時間と労力をかけた地域の「宝」がないがしろにされてしまうのが、もったいないと思うんです。

撮りためた「宝」を活かす方法は

このページのトップにある写真は、ボクや仲間がこの町に来てから撮りためた写真の数々。この町の里山の美しさや、暮らす人々の様子がわかる写真がストックされています。

これまでは、ボクが「中の人」をしていたのでこのストックのおかげでfacebookの投稿ができたり、メディアに提供できたりしてきました。

前置きが長くなりましたが、今日のお題はここから

これまでボクが「中の人」を続けてこられたのは、観光協会の業務という後ろ盾(収入)があったから。もちろん後任に引き継ぐつもりですが、あまりうまく引き継げる気がしないのです。

というのも「自分の団体の情報発信くらい、自分でやれ」と考える人が多いからです。ボクは、地域の各団体の情報発信力が上がれば、地域全体の情報発信力も上がると考えていたので、他団体の発信も積極的にやってきましたが、後任が同じように考えるかはわかりません。

そこで考えたのは「中の人」として起業してみることです

情報発信に手が回らない団体のために、写真を撮って、発信する。そしてそれを継続して財産にしていく。をビジネスにするのです。

お金のある団体なら「広告費」とか「委託料」としてお金をもらえるかもしれませんが、ボクが対象としているのはそのお金もない団体です。

お金がないからと言って「なかったこと」にはしたくないのは前述の通り。

とは言え、写真を撮るためのカメラや、発信のための通信費など、コストはかかっているので完全無料のボランティアはつらい。お米と物々交換も考えたけど、米ばっかり増えても困っちゃう。やっぱり現金がかさばらないし、腐らないので扱いやすい。

そのお金は、どこからいただいたらいいのだろう?それを、アレでもないコレでもないと悶々としている今日この頃。みなさまのアイデアあれば教えてください。

前回からの続きです。

facebookでシェアしたところ、多くの友人からアドバイスをもらったので、続編を書きたいと思います。

問い <中の人で起業できるか?>

ボクの問いは「中の人で起業できるか?」です。
ボクの言う「中の人」とは、ウェブサイトなどの「管理人」のこと。観光協会の業務の一環として、いろんな団体の管理人をさせてもらってきました。

中の人の業務

実際のところ中の人としてどんなことをしてきたかというと…

<facebook>
・イベントページの作成
・記事の投稿
・投稿用の写真撮影
・コメントに返信

<ホームページ>
・ホームページの更新
・問い合わせに対応

<情報提供>
・イベントの情報提供をする(情報サイト)
・各メディア(テレビ局、雑誌社など)にプレスリリースを配信する
・メディアからの問い合わせに応対→担当者に引き継ぐ
・つながりのある人にお誘いメッセージをする

<日々のこまごましたこと>
・ページから「いいね」「シェア」をしまくる

<企画、運営>
・イベントの企画を一緒に考える
・イベントチラシを作る
・イベント当日のお手伝い

<管理>
・撮った写真をクラウドに保管(google フォト)
・メンバー間でいつでも共有でき、セキュリティは守られるように常に管理

<その他>
・おしゃべり

といった感じです。我ながら、神対応。
ここまでやってくれるサービスがあるんだったら、そりゃ「助かる~」ですよね。

では、中の人は、何をもたらしたのでしょうか?

①本業に集中できる

確かに「実務レベルで助かった」のは明らかです。
そもそも、facebookの投稿自体にハードルを感じていたり、「いい写真を撮らなきゃ!」と奮闘するものの思うようにいかなくて落ち込んでしまったり、広報業務全般に苦手意識を持っている人は多いと思います。
苦手なことに取り組んでいる間は時間が長く感じるもの。本業でやらなきゃいけないことが山積みなのに、おっくうな仕事をやらなきゃいけないというのはつらいものです。
そこを丸々、誰かが肩代りしてくれたのは確かに「価値」だったように思います。

しかし、それとは別の価値も提供したのではないでしょうか。

②回らなかった歯車が回り出す

地域で活動していると、思うように賛同を得られなかったり、歩みがあまりのも遅すぎて、結果として孤軍奮闘するしかないこともしばしば。
「こんなイベントやってみようと思うけど?」と団体の会議に投げかけても無反応だったり、「やらなくてもよくね?」と言われてしまったり。そんな感じで予定していたシーズンを逃し、来年に繰越し。1年が過ぎ、2年が過ぎ、10年経ち・・・。

こういった環境に置かれた団体の代表と、中の人が結ばれるとこうなります。

代:○○なイベントしたいんだ~
中:いいじゃないですか、まずは試しにやってみましょう。小さくてもいいから。まずは実験実験。チラシ作っちゃいましょう。
中:で、何日に、何時から何時まで?場所はどこそこでいいですか?雨天は?
代:やばい、進めるしかない(イメージが具体化)
中:チラシできましたよ!
代:あ、よく考えたら、あれも準備しないと!(尻に火が付く)
中:facebookにもイベントページ作っときました。参加したいって人いましたよ~。(開催に向けての励みになる)
代:当日は、こんなもの用意して、こんな感じにするね~(どんどん具体化)

と、回らなかった歯車が回り始める感じです。(企画が具体化する前に、チラシを作っちゃってるという順番が違う件については、まあ、気にしないでください。田舎はこんな感じです。笑)

中の人は、チラシを作ってfacebookにイベントページを作ってるだけです。それまでは、これをやってくれる人が不在だったため、せっかく出た芽がしおれてしまっていました。

出た芽を、ちゃんと芽吹かせる点において、中の人の貢献度は大きかったと言えます。

③受け手もうれしい

ここまでは発信側(中の人に発信してもらう団体)のメリットでしたが、情報の受け手にもメリットがあります。

これまで市貝町といえば「日本で一番影の薄い町」とレッテルを貼られるほど「なにをしているのかわからない」町でした。ネット上の情報が少なくて、検索しても交通事故の話題くらいしか出てこない。
なにか町外の人が参加できるイベントありませんか?と問い合わせてみても「いやあ、町の子どもたちを対象とした行事くらいしかありませんで…」と言われる始末。
近隣や県の観光担当、移住定住担当の人は、情報を仕入れるのに大変苦労したそうです。

これが中の人の発信により、検索にひっかかるようになりました。団体のホームページだけでなく、観光情報をまとめたサイトにもイベントが掲載されて、情報の信頼性が格段に向上しました。

適切にタイムリーな情報が発信できるようになり、なにをしているのか見えなかった町が、ちゃんと存在する生きた町に見えるようになったのです。(言っておきますが、その前からもずっと生きてましたよ。ネット上では存在感がなかっただけです。)
そして、インターネットを通じて、自分のふるさとの楽しい便りを聞けることは住民や元住民にとって、嬉しいことです。

正しい情報発信は、情報の受け手にも誇りを取り戻すにも似たメリットをもたらしました。

さて、問いに戻ります

このように「困っている人」に対し、「中の人」の適切な介入により、進展しなかったことが、徐々に動き出してくる姿を見てきました。

1つの組織の中であれば、広報部がそんな役割をしているのだと思います。その広報部業務を切り出して、サービスとして提供するというのが、近いイメージかもしれません。
けれども、なかなかそんな部門に予算をさける団体も少ないです。

大企業に広報部があるのなら、零細企業にも広報部があってもいいでしょう?
むしろ零細の方が積極的に発信していかないといけないでしょう?

お金がないからといって、情報発信できないのは悲しい。
お金がなくても発信できる方法はないものでしょうか?

ABOUT ME
くますけ
好きを仕事にして10年。自然ガイド、ハンモック作家、写真家など10足のわらじを履いて暮らしています。